黒岩 英臣 (指揮) Kuroiwa Hideomi
1942年東京生まれ。桐朋学園大学音楽学部指揮科において故斎藤秀雄氏に師事。1965年同
大学を卒業後、修道士となり1975年まで修道生活を送った。その間、神学、哲学、ラテン語、
グレゴリアン、ポリフォニーを学び、典礼音楽の指揮、作曲を行う。1976年、再び音楽に専念。全国
の主要オーケストラとの共演を数多く行っており、安定した評価を得ている。自らが敬虔なキリスト
教徒ということから、宗教音楽に造詣が深く、オラトリオ、レクイエム、ミサ曲等での名演を重ねてい
る。2000年の年頭には、J.S.バッハ没後250年を記念し、東京オペラシティコンサートホールで
「マタイ受難曲」を指揮し、「強固な信心に裏打ちされた演奏には、胸を打つ何かが響いてくる」
と絶賛された。九州交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者、
2001年 9月から山形交響楽団常任指揮者を務め、2004年 4月に同団名誉指揮者に就任。桐朋学園大学音楽学部准教授。
1982年よりクールプリエールの常任指揮者。今年、就任30周年を迎える。
|
|
橋本 光廣 (指揮) Hashimoto Mitsuhiro
クールプリエール団内指揮者。東京大学工学部卒。東京大学柏葉会合唱団の学生指揮者出身。
モーツァルトのレクイエムを東大オーケストラの伴奏で指揮。卒業前年、柏葉会の仲間と共にクールプリエール創立。
1981年以降、プリエールを率いて各種の室内合唱コンクールで受賞。2008年には、学生時代に指揮した「嫁ぐ娘に」のライブ録音(1971年)が、
NHK FMの三善晃特集で放送された。富士通(株)勤務。
|
|
武田 裕子 (ソプラノ) Takeda Yuko
洗足学園音楽大学音楽学部声楽科卒業。同大学専攻科及び中山梯
一声楽マスタークラス終了。 ’88年第3 回日本モーツァルト音楽コン
クール声楽の部第3位。J・S・バッハ「カンタータ」、「 マタイ受難曲」、「
ヨハネ受難曲」、「ロ短調ミサ」、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レク
イエム」、ベートーヴェン「第九」等宗教曲のソリストとして活躍。ドイツ歌
曲やオペラコンサートでコロラトゥーラソプラノとして透明感のある声に好
評を得る。声楽を故中山梯一、築地文夫、E・アメリング、E・マティスの
各氏に師事。現在、洗足学園音楽大学講師。二期会会員。日本フー
ゴー・ヴォルフ協会同人。
|
|
山口 統央 (バリトン) Yamaguchi Nobuo
1985年東京都出身。幼少期から音感教育を始める。私立暁星小学
校聖歌隊に在籍中、NHK全国学校音楽コンクールにて金賞受賞。桐
朋学園女子高等学校音楽科(共学)にて声楽、特別副科として指揮法
を学ぶ。桐朋学園大学卒業。同研究科修了。同大学卒業演奏会出
演。声楽を加賀清孝氏に師事。現在、埼玉県立芸術総合高等学校
音楽科非常勤講師。桐朋学園大学声楽科嘱託演奏員。聖歌隊指導
補佐として暁星小学校非常勤講師を務める。
|
|
米山 浩子 (オルガン) Yoneyama Hiroko
東洋英和女学院を経て 東京芸術大学オルガン科卒業。秋元道雄、河野
和雄、酒井多賀志、ピュイグ・ロジェ、ローエル・レーシー氏に師事。グリニッ
チ・セカンド・コングリゲーショナル教会でアシスタント・オルガニストを務め
る。アメリカ・オルガニスト協会コンクールでニューヨーク・ウエストチェスター
地区優勝。帰国後は各地の教会、ホールでリサイタルを行いつつ、NHKFM
等に出演。故山田一雄、小林研一郎、尾高忠明、現田茂夫、サバリッ
シュ、デュトワ氏の指揮でN響、新日フィル、読売日響のオーケストラと共
演。’97年東京オペラシティホールオープニングテストランコンサートでリサ
イタルを行う。
|
|
山口 裕子 (ハープ) Yamaguchi Yuko
3才半より桐朋学園子供の為の音楽教室にて音感教育、ピアノを始める。
14才よりハープをヨゼフ・モルナール氏に、指揮法・演奏解釈を故 斎藤秀
雄氏に師事。田園調布雙葉学園(幼・小・中)より桐朋学園女子高等学校
音楽科へ進み、桐朋学園大学ディプロマコースを経て、新日本フィルハー
モニー交響楽団に入団。以後12年間首席奏者を務める。1974年スイス・
ジュネーヴ国際音楽コンクール入選。1977年フランス第一回マリー・アント
ワネット・カザラ国際ハープコンクール第4位入賞。1997年より8年間桐朋
学園大学音楽学部の講師を務める。現在、フリーで国内主要オーケストラ
及び外来オーケストラのエキストラ奏者として活躍の他、ソロ及び室内楽演
奏活動や後進の指導も行っている。日本ハープ協会理事。有限会社アル
ページュ音楽事務所取締役。共著に『オーケストラの秘密』(学研)
|
|
粟津 惇 (ヴァイオリン) Awazu Makoto
東京都出身。桐朋学園大学卒業、同研究科修了。バイオリンを小森谷
巧、篠崎功子、室内楽を藤井一興、豊田弓乃、藤原浜雄、東京クァルテッ
トの各氏に師事。在学中は桐朋学園室内楽演奏会、桐朋アカデミーオーケ
ストラ演奏会などに出演、コンサートマスターもつとめる。全日本学生音楽コ
ンクール、日本クラシック音楽コンクール全国大会などに入賞。奨学金を得
てウィーン国立音楽大学マスターコースに参加、エドワード・チェンコフス
キー氏に学ぶ。特別賞受賞。イタリア文化会館「日本におけるイタリア200
9・秋」にてビバルディのドッペルコンチェルトを演奏、評価を受ける。ソロ・室
内楽コンサート、オーケストラ、レコーディングなどに加え、演劇や歌とのコラ
ボレーションを試みるなど活動の場を広げており、後進の指導にも当たる。
|
|
奥村 景 (チェロ) Okumura Kei
9歳よりチェロを始める。桐朋女子高等学校(共学)を経て、桐朋学園大学
卒業。05年新潟室内合奏団とハイドンの協奏曲を共演。石川ミュージック
アカデミーにてジャン・ワン、ルドヴィート・カンタ、草津音楽祭にてタマー
シュ・ヴァルガのレッスンを受講。今までにチェロを渋谷陽子、毛利伯郎の
各氏に、室内楽を東京クァルテット、山口裕之、藤井一興、苅田雅治の各
氏に師事。これまでに、サントリーレインボウ21デビューコンサート、ラフォル
ジュルネオジャパン、桐朋学園室内楽演奏会、他、多くのコンサートに出
演。また現代曲にも意欲的に取り組んでいる。
|
クールプリエール (合唱) Choeur Prière
1973年、東大柏葉会OBを中心に10数人で発足。 初期の指揮者は栗山文昭氏。
1982年に黒岩英臣氏を常任指揮者に迎え、 翌年、 アンサンブル・ミニョン(女声)と合併、
新生クールプリエールとしてスタートし、 現在に至る。 主としてルネッサンス期の宗教曲、
世俗曲、ロマン派、近現代に至るヨーロッパのア・カペラ合唱曲をレパートリーに、
繊細なアンサンブルを目指している。1982年都民コンクール第一部門第一位、 1983年同招待演奏(黒岩英臣指揮)、
1984年宝塚国際室内合唱コンクール銅賞、 TVEC(東京ヴォーカルアンサンブルコンテスト)
1995年一般の部金賞、2000年以降では銀賞2回・銅賞3回入賞。
|